オミクロン対応ワクチン出たのに
新型コロナの感染者数は、第7波が最も多かった。最多は8月19日の26万1004人だった。死者の最多は9月2日の347人。
今回の第8波では、感染者の人数は今のところ第7波を下回っているのに、死者は第7波を超えている。オミクロン株対応のワクチンが供給され、治療薬もいくつかあるのに、なぜなのか。
NHKは12月26日、「新型コロナ "第8波" 年末年始は? わかってきたこと」というニュースの中でこの問題を取り上げ、以下のような専門家の見方を紹介している。
▽オミクロン株対応ワクチンの接種があまり進んでいないことで、高齢者を中心に亡くなる人の割合が増えている可能性がある。
▽ことし9月に感染者数の報告形式が変わって以降、報告の精度が下がり、感染しても受診しない人も増えているとみられるなど感染者数が以前よりも正確に把握できなくなり、実際にはさらに多くの感染者が出ている可能性もある。
また、呼吸器の病気が重症化するだけでなく、感染後に血栓ができるケースも報告され、心臓など循環器の病気になってきているのではないかという見方が、専門家から出ているという。