国産WEBTOON編集者に聞く おすすめ作品と「漫画を分業で作る」魅力

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「ホラー」との相性抜群か

   これまで数百のWEBTOONを読んできた遠藤さんに、おすすめを聞いた。「神血の救世主」に加え、以下があるという。

1.俺だけレベルアップな件
2.俺が育てたS級たち
3.バスタード

   1と2は、韓国で盤石な地位を確立している人気ジャンル「ファンタジーバトルもの」で、主人公が圧倒的な力で敵を蹴散らす爽快さを楽しめる。

「神血の救世主」もバトルファンタジーもの。既に人気を博しているジャンルを踏襲する狙いがあった/ (C)江藤俊司/疾狼/3rd Ie/Studio No.9
「神血の救世主」もバトルファンタジーもの。既に人気を博しているジャンルを踏襲する狙いがあった/ (C)江藤俊司/疾狼/3rd Ie/Studio No.9

   対して、遠藤さんが「個人的にとても好き」な3は、ミステリー、サスペンス、ホラー系。すると、「WEBTOONって、ホラーとの相性が良いよなって思っていたんです!」と山下さん。その根拠は、特有の「コマ間」にある。見開き漫画と違い、WEBTOONは「ページ数と、めくり」がないため、コマとコマの間の余白(幅)を調整して、流れやテンポを作れるのだ。

山下さん「ヨコ開きのホラー漫画は、ページをめくるとコワいものが出てくると予想できます。でもWEBTOONは余白調整が自在なので、例えば長めのスクロールで読者をドキドキさせられますね」

   遠藤さんも、WEBTOON×ホラーに可能性を感じている。今は各コミックアプリのランキング上位を韓国作品が占め、前述した「ファンタジーバトルもの」や「恋愛」系が目立つが、今後「国産のフラッグシップが生まれると、市場が変わってくるのでは」。人気作品の流行を通じて「WEBTOONという表現方法」がメジャーになれば、描き手が増え、ホラーをはじめとする多様なジャンルが花開いていく、とみる。

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