中国で日本の総合感冒薬「パブロンゴールドA」の需要が急増していると、複数メディアが報じている。2022年12月15日付夕刊フジ(電子版)は、東京都内のある大手ドラッグストアで「パブロンゴールドA」が中国系とみられる客に買い占められたとの話を伝えた。
どの程度日本で買い占めが起きているかは判然としないが、都内のドラッグストアではパブロンゴールドAの販売個数に制限を設ける店が増えている。
中国語で注意書き
上述の夕刊フジ記事内では、中国事情に詳しいジャーナリスト・奥窪優木氏がコメントしている。それによると、中国では「ゼロコロナ」政策の緩和により感染状況が悪化するとの見方が出ており、現地の風邪薬に売り切れが相次いでいるという。日本製のパブロンゴールドAは「神薬」として中国人旅行客からの人気を得ており、「自衛のため」買い占めているのではないかとした。
12月12日付プレジデントオンラインも、中国ではパブロンゴールドAを買い占める動きのほか「億単位で購入した業者」が出たという話もあると報じた。
その影響なのか、ツイッター上では国内のドラッグストアでパブロンゴールドAに購入制限が設けられていた、との話を複数見かける。
J-CASTトレンド記者は12月23日昼ごろ、東京・JR新宿駅周辺のドラッグストア5店を回った。最初のドラッグストアA店では特にそうした制限は見当たらなかった。
しかしドラッグストアB店でパブロンゴールドAの棚を見ると、下部には1人「5点まで」との注意書きが。その下には中国語で「1人5パックまで購入可(編集部訳)」と併記されていた。