Z世代「短歌」に魅せられ歌集買い SNSで気軽にうたう

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   こんにちは!テテマーチ社のマーケティング研究室、「lookey(ルーキー)」でZ世代に特化した研究をしている、川又潤子です!

   Z世代のメンバーが揃うlookeyが、「2022年で最も買って良かったもの」を紹介する本連載。前回は「フィルムカメラ」を取り上げました。第二弾は、最近短歌にハマっている神谷菜々子(21歳)が、ある「歌集」の魅力をお伝えします。

  • 短歌に魅了されるZ世代・神谷がお気に入りの歌集を紹介
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Z世代なぜか短歌と相性良し カギ握るのは季語と文字数

神谷:私の「2022年買って良かったもの」は、まほぴさんによる短歌集「水上バス浅草行き」です。

   まほぴさんは、2018年5月7日にツイッターに投じた短歌「ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし」がバズったことで、話題になりました。

   神谷さんは、自身のタイムラインにそのツイートが流れてきて、「めちゃくちゃわかるー!この歌好きだ!」と衝撃を受けたそう。「傘もこんなにある」という言葉だけで、ビニール傘が玄関に溜まっている様子が思い浮かび、日常生活から切り取ったようなリアルな描写に強く共感したと話します。

   そもそも、神谷さんが短歌に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。

神谷:ツイッターで「#アイドル短歌」という、アイドルの好きなところを語るファン創作の短歌をよんだことです。

   その時点では好きな歌人はいなかったものの、まほぴさんのツイートと出会い、「日常の一部を切り取った短歌」のとりこに。他の歌もよみたいと思い、歌集を購入するまでに至ったと言います。

神谷:まほぴさんの歌で一番のお気に入りは、「平日の明るいうちからビール飲むごらんよビールこれが夏だ」という歌です。聞くだけで幸せな気持ちになりませんか!

   歌集を読んだ後、ファンレターも送ったそう。「まほぴさんがツイッターのスペースで全員分のファンレターを読むイベントもしてくれて、思い出になりました」と言います。

   神谷さん自身は短歌を作らず、「よんで楽しむ派」。ただ自分と同じZ世代が短歌を作っているのを、ツイッターのタイムライン上でよく見かけています。

神谷:Z世代はツイッターやインスタグラムなどのSNSを通じ、短い文章で事柄を説明したり、気持ちを言い表したりすることに慣れているので、あまり抵抗がないのだと思います。

   短歌は俳句と異なり、必ずしも季語を使う必要がありません。限られた文字数の中で、比較的自由に創作できるため、Z世代と相性が良いのかもしれません。

   次回は、今年3月に発売されて話題になった、ある「ガジェット」を矢野がご紹介します。

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