「マスク詐欺」では罰金6000万円も
新型コロナウイルスの流行が始まった2020年初めには、マスクの不当販売や詐欺が横行し、仕入れ価格の数倍で店頭販売した天津と北京のドラッグストアが、いずれも罰金300万元(約6000万円)を科された。同年2月末時点でも、使用済みや粗悪品マスク、家庭用マスクを医療用と偽って販売した罪での逮捕者は1560人、押収されたマスクは3100万枚に上った。
今回も当局は検査キット絡みの不正行為を警戒しており、条例制定を進める地方政府も現れている。
浦上早苗
経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員。福岡市出身。近著に「新型コロナ VS 中国14億人」(小学館新書)。「中国」は大きすぎて、何をどう切り取っても「一面しか書いてない」と言われますが、そもそも一人で全俯瞰できる代物ではないのは重々承知の上で、中国と接点のある人たちが「ああ、分かる」と共感できるような「一面」「一片」を集めるよう心がけています。
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