マスクだけでは流行を抑えられない
マスクの有効性については、忽那賢志・大阪大学医学部教授が8月21日公開の「ヤフー個人」で、「マスクを着けている人が多い日本の新型コロナ感染者数が世界最多なのはなぜ?その2 ハイブリッド免疫とは」という論考で詳しく解説している。
同氏によると、屋内でマスクを装着することで感染リスクが低下するのは、エビデンスレベルが高い複数の研究のメタ解析でも示されており、科学的に信頼性が高い。お互いが不織布マスクを着けることで、浴びるウイルスの量を約70%減らせるという。
しかし、実際のところ、感染は家庭内や会食、職場の休憩室など、お互いがマスクを着けていない場で起きている。
したがって、マスクは新型コロナの感染対策としては重要だが、マスクだけで流行を抑えることは困難だという。