遠藤航、久保建英、吉田麻也の証言からひもとく 「新時代」と「ベスト8の壁」

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選手層は厚くなった、それでも...

   2010年から4大会連続でW杯に出場している長友佑都はクロアチア戦後、「確実に日本サッカーが成長していると実感した大会だった。優勝候補の国を破った大会はなかった」と振り返った。

   何が、過去の日本代表よりも突出していたのか。

   筆者は「今までにないぐらい選手層が厚かったと思うし、これだけ海外でやっている選手がいる代表は今回が初めて」(遠藤航)という点をあげたい。選手自身が世界との距離感を分かっており、ゆえに試合前に選手から主体的に監督に戦術や戦略の提言もできる。ドイツやスペインなどベスト8常連国相手でも、10回戦えば3回は勝てる確率にもってきた。

   しかし、それでもクロアチアには勝てず、ベスト16で沈んだ。

   遠藤の言葉。

「クロアチアは、モドリッチとコバチッチを途中で代えている。あれだけの選手をあそこで代えられるところに差を感じた。それだけ選手がいるというところ」

   筆者も同感だ。クロアチア戦、久保建英が万全であれば、違うゲームプランを組めた。つまり、まだまだ選手層を厚くしていかなければいけない。

石井紘人(いしい・はやと)
ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。著書に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)など。『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「将棋をスポーツ化した競技『ボッチャ』」などを寄稿。 株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作したDVD『審判』、日本サッカー名シーン&ゴール集『Jリーグメモリーズ&アーカイブス』の版元。現在『レフェリー』の販売中。

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