またも同点ゴール決めた
コスタリカに敗戦した後のE組最終戦、スペインとの試合でも、日本は2得点をマークしている。前半11分で先制を許し、日本は再び1点ビハインドで後半に突入したが、流れを変えたのはまたしても、後半開始時から投入された堂安選手。
後半3分ごろ右サイドで相手DFに激しいプレスをかけてMF伊東純也選手が奪ったこぼれ球を、堂安選手がトラップ。エリア外から左足を振り抜き、強烈なミドルシュートをゴールネットに突き刺した。
ドイツ戦に続く、再びの同点弾。試合後のインタビューで、堂安選手は「あそこは俺のコースなので。あそこで(ボールを)持てば絶対撃ってやると決めていた」と振り返った。
次の大きな動きは後半5分。ペナルティーエリア内右側から堂安選手が蹴りこんだボールは相手選手とGKの間を抜け、そのまま左側のゴールラインへ。
この機を逃すまいと走り込んだ三笘選手はラインギリギリでボールをすくい、ゴール前中央に絶妙なクロスを上げた。この球に、三笘選手と同じ小学校、同じクラブチーム出身だったMF田中碧選手が右膝を合わせ、逆転ゴールとした。
そのまま強豪相手に再び2-1で勝利。試合終了後、三笘選手と田中選手はピッチの上で倒れながら互いを抱きしめ、喜びを分かち合った。執念の逆転アシストとゴールや、「幼なじみコンビ」である2人の関係性に、ツイッター上では「ホントに漫画みたい」「なんてドラマチック」との反応が相次いだ。
そして決勝トーナメント初戦、クロアチアとの対戦。2018年のW杯準優勝国に先制点を奪ったのは、グループリーグ初戦から惜しみなくスプリントを繰り返しチームを支えてきたFW前田大然選手だ。
前半43分ごろ、堂安選手が右サイドからエリア内に上げたクロス。競り合いでこぼれてきたボールを、しっかりと前田選手が左足で押し込んだ。日本は1点リードを奪った状態で後半を迎えることができた。