サッカーW杯「出ていない」中国なぜか熱狂 健闘の日本代表に称賛も

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「アジアの代表チーム」と応援

   今大会で日本はドイツ、スペインと同組に入り予選突破は難しいと見られてきたが、その2代表を破りグループリーグを首位で通過した。首位通過は2002年以来20年ぶり2度目だが、自国開催だった当時とは当たった相手の格が全く違い、紛れもなく「番狂わせ」だ。中国のSNSでは「スペインが(決勝トーナメントのことを考えて)2位で突破するために八百長したのではないか」と疑念が湧き上がる一方、「日本のサッカーを研究し、中国の足りない部分を知るべきだ」「日本と中国の差は1世紀分に開いた」との投稿もあふれた。

   「日本はドイツを模倣し続け、ついに追い抜いた」との投稿には「日本が学んだのはブラジルサッカーのはずだ」など、"源流"を巡って議論が沸騰した。

   中国代表の体たらくもあり、全体としては日本を「アジアの代表チーム」として応援する投稿が多く、「アフリカや欧米の選手に劣らないと証明してほしい」「4強を期待する」と望む声もあった。

   試合が進むにつれ日本代表メンバーの知名度も上がり、6日未明に行われたクロアチア戦では、「森保一監督がまたメモを取る」もトレンド入り。日本が敗退すると、「森保監督は、日本に帰ってPKの練習をする」とメモしただろうとの投稿も増えた。

【連載】浦上早苗の「試験に出ない中国事情」

浦上早苗
経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員。福岡市出身。近著に「新型コロナ VS 中国14億人」(小学館新書)。「中国」は大きすぎて、何をどう切り取っても「一面しか書いてない」と言われますが、そもそも一人で全俯瞰できる代物ではないのは重々承知の上で、中国と接点のある人たちが「ああ、分かる」と共感できるような「一面」「一片」を集めるよう心がけています。
Twitter:https://twitter.com/sanadi37
姉妹サイト