人気カードゲーム「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」に、豪華セットの商品が登場だ。「遊戯王OCGデュエルモンスターズ SECRET UTILITY BOX」が、2022年12月24日に発売となる。
心配なのは、この商品の高額転売やそれに関連した買い占め行為だろう。エンターテインメントショップ「新星堂」の「mozo ワンダーシティ店」(名古屋市)では、「ONE PIECE (ワンピース)カードゲーム」の「パック上部への切れ込み」に続いて、新たな対策を用意した。
コレクション持ち出さなくていい
同店のツイッターによると、「転売を目的とした予約を防ぐため」、
「プレイヤーの方は現在使用しているデッキの確認 コレクターの方は一部コレクションの確認(ご本人の物と分かれば写真でも可) 中学生以下の方は好きなカード3枚と好きな理由を尋ねさせて頂きます」
と、予約時の確認方法を3パターンとした。「デッキ」(山札)とは、ゲームで使うカードの束を指す。
販売担当者が、J-CASTトレンドの取材に応じた。例年12月発売の「遊戯王」の商品は、特別仕様のボックスで発売されることが多い。また、追加生産がなく、高額で取引されるという。そのため、各通販サイトなどでは発売前にも関わらず、既に希望小売価格の3850円を上回る高額出品が複数確認できる。これらの状況から、対策を行おうと考えたと明かした。
「コレクション」は写真でも可となっているのは、「高額カードを家から持ち出したくない」人がいると考えたためだと担当者。購入希望者とコレクションが一緒に写っている画像や、身分証明書と一緒に写真撮影、予約時に撮影に使った身分証明書を提示してもらう方式だという。
子どもを「利用」する大人
確認対象を中学生以下に限定した方法もある。これは、子どもの購入者を疑っているわけではない。子どもを「利用」する大人がいるという事実だ。ほかのカードゲームの人気商品再販時には、「赤ちゃんの分も販売してくれ」と求める人がいたという。赤ちゃんが、「カードが欲しい」と意思表示できるわけがない。このような悪用を防ぐためだ。
また中学生の場合、購入資金が自分の小遣いになることも多い。そのため、「デッキを持っていない方も多いのではないか」と、事情を考えた結果でもあるという。