上位陣に厚み
かつて女子のマラソンは、五輪で金メダルや銀メダルを獲得し、お家芸と言われた時期もあった。しかし近年、アフリカ勢の台頭で苦戦を強いられ、タイムも伸び悩んできた。 日本歴代15傑を振り返ると、1位は野口みずき選手、2位は渋井陽子選手、3位は高橋尚子選手。いずれも2時間19分台だが、20年ほど前の記録だ。
現役選手では昨年の東京五輪で8位入賞した一山麻緒(現在は資生堂)選手と今年の世界陸上9位の松田瑞生(ダイハツ)選手が20分台、トラックでも活躍する新谷仁美(積水化学)選手、安藤友香(ワコール)選手が21分台で続く。
細田選手の記録は、上記の7選手に次ぐもので歴代8位、加世田選手は11位、鈴木選手は12位、佐藤選手は15位に相当する。9、10.13、14位の選手は引退しているので、細田選手ら4人は、先行する一山、松田、新谷、安藤の現役4人に次ぐ好記録だ。日本の女子マラソン界の上位陣が、一気に厚みを増すことになった。