終売や人気商品に群がる転売ヤー。今度は、赤い缶の「サクマ式ドロップス」がターゲットだ。
メーカーの佐久間製菓が、2023年1月20日に廃業すると報じられると、ECサイト「アマゾン」、フリマアプリ「メルカリ」では早速サクマ式ドロップスの転売が相次いでいる。
114年の超ロングセラー
「サクマ式ドロップス」は1908(明治41)年に誕生し、今年で114年の超ロングセラー。アニメ映画「火垂るの墓」(1988年公開)にも登場した。登場人物・節子の好物として劇中では頻繁に描かれており、そのため多くの世代に知られた菓子だ。現在は内容量75グラム(g)と115gの商品がある。
75gの販売価格を調べると、ホームセンター「カインズ」の公式ECサイトで100円(税込)、家電量販店「ヨドバシカメラ」のECサイト「ヨドバシ.com」では162円(同)で販売されていた。また115gの商品は、「ヨドバシ.com」で216円(同)だった。いずれも現在は在庫がない。
転売価格は、どうなっているだろう。
復刻版は1つ1800円から
11月10日18時時点でECサイト「アマゾン」を確認したところ、「サクマ式ドロップス」は115g・10個セットが3980円で出品されていた。単純計算で、単価398円となる。
ネットオークションの「ヤフオク!」では、2〜10缶のまとめ売りが多数確認できた。75g・2缶で2000円からの出品や、75g・10缶で6000円以上からの出品が見られた。記者が確認した限りでは、出品されているものは75g商品が多数だった。
フリマアプリ「メルカリ」にも、同様に多数の出品があった。すでに売り切れている中には、節子の絵が書かれた復刻版(115g)を2つまとめて3000円前後で出品しているものや、1つ1800円の出品も見られた。こちらも同様に、75gが多かった。