ワクチン接種を推奨
政府・新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、10月13日の記者会見で「『第8波』は第7波以上の高い波になると言われている」と語っている。
テレビ朝日によると、感染が海外で急速に増えているオミクロン株の派生型「BQ.1.1」(通称「ケルベロス」)や、「XBB」(通称「グリフォン」)はすでに都内でも確認され、増加していることが分かっているという。
NHKによると、新型コロナの第8波について、数理疫学が専門の京都大学の西浦教授は10月26日に開かれた厚生労働省の専門家会合で、感染が広がる勢いやワクチンの接種状況を仮定したシミュレーションの結果を示した。それによると、第8波では最大800万人感染する見込み。ただし、ワクチンの適切な接種で3割減が可能だという。
濱田篤郎・東京医科大学病院渡航者医療センター特任教授も、時事通信の論考で、ワクチン接種の重要性を強調している。
「BA.5の再燃であれ、新たな派生型の流行であれ、いずれもオミクロン株なので、それをターゲットとするワクチンを接種しておけば、感染予防や重症化予防に一定の効果を発揮するはずです。また、別の変異株が流行したとしても、オミクロン株ワクチンには従来株も含まれているため、新型コロナウイルス全般の免疫を強化することができます」