プロ野球・日本シリーズで、オリックス・バファローズが26年ぶりの日本一に輝いた。ツイッターで祝福のコメントを寄せた多くのファンや著名人に混じって、高校野球の強豪校として知られる沖縄・興南高校(那覇市)のアカウントが。
同校はオリックス・宮城大弥投手の母校だ。チームが日本一を決めた、東京ヤクルトスワローズとの第7戦(2022年10月30日)で宮城投手は先発し、見事に役割を果たした。興南中学校・高等学校入試広報室主任の宇栄原健夫さんに取材した。
ツイッターきっかけに「受験しました」
興南高校の公式ツイッター「興南学園広報室【公式】★60周年★(@konan_koho1962)」は、複数人で運用しており、宇栄原さんも投稿している。
自身は横浜DeNAベイスターズファンだというが、ツイートではオリックスを応援している様子。これは、2019年に宮城投手がドラフト会議で1位指名を受け、入団したことがきっかけだという。当初は球団ではなく、宮城投手を応援するツイートのつもりだったが、
「大弥を応援しているうちに、ファンの方との交流が増えました。また、大弥の活躍する場面も増え、それに伴いオリックスを応援するようになっていました」
と明かした。
学校の公式アカウントだが、発信している内容は同校出身の芸能人やスポーツ選手を応援する内容が多い。その点を指摘されたこともあるが、外部の人にも注目してもらえるよう、なじみやすい投稿をするようにしていると宇栄原さん。結果的に「SNSを見て説明会に来ました」「受験しました」という声も寄せられている。
ツイッターをきっかけに、ファンの「聖地巡礼」もあるようだ。校舎正門で記念撮影し、それをインターネット上で発信してくれる人も。
直接お祝いメール、返事も届いた
興南高校は甲子園常連校で、プロ野球選手をこれまで多く輩出している。今後、球界で活躍する選手が増えたらどうするのか。宇栄原さんは「悩ましいでしょうが、その状態になって欲しいですね」と即答。
オリックス以外の所属選手が活躍し、宮城投手との対戦が実現した時には「(両軍ともに)応援するだろうなと思います」とした。
宇栄原さんは、学校では社会科を担当しているが、宮城選手に教えたことはないという。しかし、広報職員として試合の帯同や取材対応で接する機会が多かった。今回の優勝に、宮城選手には直接お祝いのメールを送り、返事もきたと話す。