「東方ダンマクカグラ」が「Steam」に後継作 生き残る無料スマホゲーム

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   スマートフォン(スマホ)などに配信されている、基本無料タイプのオンラインゲーム。運営側がサービスを終了すると、以降は完全に遊べなくなるのが通例だ。半面、一部の作品では、パソコン版などで後継作が移植されたり、オフラインで引き続き楽しめたりすることがある。

   最近の事例だと、2022年10月28日にサービスを終了したスマホ向けリズムゲーム「東方ダンマクカグラ」。同日に、同作をリビルド(再構築)したゲーム「東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト」の開発を発表した。

  • スマホ向けゲーム「東方ダンマクカグラ」 サービス終了も後継作が(画像はDeNAの2021年8月5日付リリースから)
    スマホ向けゲーム「東方ダンマクカグラ」 サービス終了も後継作が(画像はDeNAの2021年8月5日付リリースから)
  • スマホ向けゲーム「東方ダンマクカグラ」 サービス終了も後継作が(画像はDeNAの2021年8月5日付リリースから)

「Nintendo Switch」版の可能性も

   「東方ダンマクカグラ」は、「上海アリス幻樂団」の同人作品群「東方Project」の公式二次創作ゲーム。東方Projectにまつわるさまざまなアレンジ楽曲を収録しており、音楽に合わせて画面をタップするリズムゲームを楽しめる。

   運営「アンノウンX」は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」上で、「東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト」の開発について説明している。サービス終了となった「東方ダンマクカグラ」の継続を願う声の強さが、再始動のきっかけとなったという。

   パソコン向けゲーム配信プラットフォーム「Steam」上で、2023年に発売予定。前作の楽曲を受け継ぎつつ、新たなストーリーを書き下ろしたゲームを展開するという。

   ゲーム開発資金を募るため、11月4日からクラウドファンディングを開始予定。目標金額(1500万円と設定されている)以上の支援が集まった場合は、ゲーム機「Nintendo Switch(スイッチ)」版の開発も行う方針という。

   似たような事例が、2020年7月にサービスを終了したPCブラウザー向けゲーム「政剣マニフェスティア」で過去にもあった。運営ツイッターは終了前の6月、新たに同作の「ダウンロード版」をリリースした場合遊びたいかをアンケート機能でユーザーに聞いた。5502票のうち「ダウンロード版でも遊びたい」との回答が76.5%だった。

   この結果を受けてか、ダウンロード版の開発資金をCAMPFIRE上で20年7~9月に募った。2690万円の支援が集まり、2021年5月に買い切り型のソフトをSteam上で発売した。

サービス終了後、新作がスイッチ・PS4に

   スマートフォン向け戦略ゲーム「バレットブレイク」は、2020年10月19日にサービスを終了したが、その直前、同作のキャラクターたちが活躍する新作をゲーム機に向けて開発していると発表していた。

   発表通り、2022年5月に新作「スーパーバレットブレイク」の体験版を「Steam」上で配信。最終的には8月12日、Steamに加え、スイッチ、「プレイステーション4」。そしてパソコン「Mac」向けに発売した。

   一部の機能だけを残し、配信を続けるゲームもある。スクウェア・エニックスのスマホ向けアクションRPG「グリムノーツ Repage」だ。

   2020年6月17日にサービスを終了したが、スマホ用アプリ配信ストアでは提供を継続。サービス終了後も、ゲームのシナリオは閲覧できる仕様となっている。

   同作のプロデューサー・石井諒太郎氏の20年3月3日付「note」投稿によれば、サービス期間中すべての機能をそのまま楽しめるようにすると、ゲームの性質上サーバーの維持に大きな費用がかかるという。可能な限りで「思い出を振り返られる」形にしたとのことだ。2022年10月31日現在も配信は続いている。

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