「ゴーカート」外国人観光客が東京を爆走 コロナ前のような光景が再び

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   東京・渋谷や新宿を、ゴーカートで走る外国人観光客の姿を目にしたことはあるだろうか。任天堂のレーシングゲーム「マリオカート」のように走行する風景。インバウンド熱が高かった頃はしばしば見られたが、新型コロナウイルス禍が始まった2020年以降は激減した印象だ。

   ただ近ごろ、新宿などの路上でカートの集団を「見た」という話が、ツイッター上に増えてきた。現在でも、ゴーカートのレンタル事業を東京で営んでいる企業がある。

  • 東京の街を走る「モンキーカート新宿」のゴーカート (画像は同社の提供)
    東京の街を走る「モンキーカート新宿」のゴーカート (画像は同社の提供)
  • 黒色のカートも用意している(画像は同社の提供)
    黒色のカートも用意している(画像は同社の提供)
  • 東京の街を走る「モンキーカート新宿」のゴーカート (画像は同社の提供)
  • 黒色のカートも用意している(画像は同社の提供)

任天堂が訴訟起こす

   レンタルカートは、かつては「マリカー」という企業がサービスを提供していた。「マリオカート」開発メーカーの任天堂は2017年2月24日、この企業が「マリオカート」の略称として知られる「マリカー」の標章を社名に使用し、任天堂のキャラクターのコスチュームを客に貸与した上、その衣装が写った画像を許諾なしに宣伝、営業に利用していると主張。

   これらの行為が不正競争や著作権侵害行為にあたるとし、旧「マリカー」社へ損害賠償を求める訴訟を提起した。20年12月28日、勝訴が確定したと発表している。

   22年10月27日現在、「マリカー」社から改名した「MARIモビリティ開発」(東京都品川区)が今も事業を継続しているか、調べたが確認できなかった。ただ、ツイッターでカートの「目撃情報」を見ていると、他の公道カートサービスに行き当たった。

   オリジナルのゴーカートを貸し出している「モンキーカート新宿」(渋谷区)という会社だ。2020年にオープンし、現在はカートで新宿や渋谷をめぐるツアーを開催している。

「マリカー」の会社とは無関係

   モンキーカート新宿に取材した。新型コロナウイルス禍の中で開業したものの、客足は芳しくなかったと広報は振り返る。

   ただ今年10月11日、日本の入国者数制限が撤廃され、もともと日本への短期滞在ビザが不要だった国・地域からの訪日客のビザ免除が再開となり、インバウンドが解禁された。規制緩和の翌日からツアー客が増え、ほぼ毎日利用されるようになったと広報は言う。全員が海外から訪れた客だ。最大時には1日で18人がツアーを楽しんでいるとのことだ。

   なおモンキーカート新宿は、上述の旧マリカー(MARIモビリティ開発)とは無関係の別会社だ。ゴーカートが好きなメンバーが集まり、事業を始めたと話す。

   英語でコミュニケーションがとれるスタッフをそろえ、ツアー参加客の前後にはガイド担当者を1人ずつ配置して走行。決して客が交通ルールに違反することがないように配慮して運営していると語った。

   同社の他に、東京・秋葉原エリアには「アキバカート」(千代田区)という店がある。公式サイトによると、2012年3月にオープンし、公道用レンタルカート専門店としては日本初とのこと。現在も営業をしているのか、J-CASTトレンドでは同店にも取材を申し込んでいる。

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