墨汁で真っ黒になった水に薬品を入れて混ぜると、汚れが分離して透明な水に。そんな排水処理セット「くるくる水クリン」「シャカシャカ水クリン」を、水処理薬剤商社「KBクリエイト」(大阪府交野市)が2022年11月2日に発売する。
墨のほかに絵の具にも対応。洗面所や服を汚さずに、筆を洗える。
「イオン結合」の作用
「シャカシャカ水クリン」(税別950円)は家庭向けのセットで、水質浄化剤「きよまる君」10回分と自立式の濾過(ろか)フィルター5枚が付属する。
「くるくる水クリン」(税別9500円)は学校で、複数人で使うのに適したセット。「きよまる君」20回分やバケツ、水切り用かご、かくはん用スコップ2本が付いてくる。
「KBクリエイト」の発表資料によると、「きよまる君」は、鹿児島の火山灰シラスを主原料としている。「イオン結合」の作用により、この薬剤は汚れの粒子をくっつけて「フロック」という凝集物を形成し、水と分離させるのだという。
作業通して水環境を考える
使い方として、まずは筆などを洗った水をためるか、あるいは水を入れたペットボトルなどで筆を洗う。そうして汚れた水に「きよまる君」を入れ、ダマにならないようよくかき混ぜる。
今度は水が透明になるまでゆっくり混ぜ、洗面所などでフィルターに注ぐ。フィルターには汚れを吸着した浄化剤がたまるので、水気を切ってゴミに捨てれば処理完了だ。
KBクリエイト発表によると、汚れた水をきれいにする体験を通して、子どもに「水環境を大切にする」という意識を抱かせ、SDGs(持続可能な開発目標)を学ぶきっかけにつなげたいとのことだ。同社公式ECサイトや「楽天市場」内で販売する。