欧州のシリコンバレー
フィンランドは森と湖の国、ムーミンの故郷として日本でも親しまれてきた。面積は日本とほぼ同じだが、人口は約550万人。一人当たりのGDPは世界13位。日本は27位。最近は、国連の幸福度ランキングで何度も1位になるなど、「住みやすさ」「暮らしやすさ」でも世界的に注目されている。
コロナ以前から在宅・リモートワークが広がっており、起業も盛ん。欧州のシリコンバレーと呼ばれるほど、イノベーションの気風にも富んでいる。3年前には34歳の女性首相が誕生した。
日本との関係は近年、深まっている。両国を結ぶ定期航空便は、10数年前は週に2便だったが、どんどん増えてコロナ直前には40便を超えていた。それだけ人やモノの往来が活発になっている。
小さな村のガラス工房からスタートし、世界的ブランドになった「イッタラ」。その歴史を通して、フィンランドの最近の元気さの秘密も探ることもできそうだ。
展覧会は11月10日まで。その後、島根、長崎、京都を巡回する予定。