ドラフト会議前の1位指名公表は「アリ」 9球団の判断を識者が推した根拠

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選手と球団が「相思相愛」なら

   指名選手の事前公表が行われる背景として、すでに選手と、選手が希望する球団の間で一定のすり合わせが行われているのではないかと小林氏は推測する。選手-球団間の直接の交渉はなくとも、所属野球部の監督や球団スカウトといった関係者間のやりとりを通じて、球団が入団希望先を調査することはあり得る。

   つまり各球団は、事前に選手が自球団を希望しているとわかった上で、1位指名を公表しているところが多いのではないか、との分析だ。もしも「相思相愛」なのであれば、選手が希望する球団へ入団するのが「良いに決まっている」と小林氏。

   事前公表を通して他球団との競合を防げれば、入団をめぐって選手と球団両者の選択が反映される。既存のドラフト体制から脱する部分があり、「なかなか変われない野球界が、現実的に変わろうとしている」と評した。

   ただしもしも選手が希望する球団ではないのに、単独で指名するための戦略として球団側が一方的に事前公表をしているケースがあれば、喜ばしいことではないとも話した。

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