興味深いデータ
PCゲーム配信プラットフォーム大手の「Steam」は、ユーザーの利用状況について調べた「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」を毎月公式サイトで公開している。
ゲーミングPCユーザーがPC用ゲームをプレーするには、パソコンに挿入できるディスクを買う、あるいはゲームをダウンロードして購入するなどいくつかの手段がある。
Steamはさまざまなメーカーのパソコン向けゲームを、専用アプリ上でダウンロード販売しているデジタルプラットフォーム。3月9日付発表によると、2021年の月間アクティブプレーヤー(利用頻度の高いユーザー)は世界で1億3200万人と、多くのユーザーを抱える。
上述の調査に、興味深いデータがある。ユーザーの利用言語のうち、各言語の割合の統計をとっているのだ。
デジタルアーカイブサービス「ウェイバックマシン」で、過去の各月の「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」を閲覧した。
2017年9月時点で、Steam内の日本語ユーザーの割合は0.81%。18年9月では1.12%。19年9月では1.29%。PS5の発売直前、20年9月は1.55%だ。0.2~0.3ポイントの幅で毎年伸長していた。
ところが21年9月時点では2.05%と、前年同月から0.5ポイント伸長。最新の22年9月の調査でも2.28%と、2%台をキープしている。
PC向けゲーム販売のSteamで日本語ユーザーの割合がこのようにアップしているのは、PS5を諦めてSteamを利用、PCでゲームをする人が増加したからではないか――。因果関係は確認されていないが、インターネット上にはこうした推測が出ている。