全国旅行支援スタートうれしいけれど 急激な観光需要増で困った事態が

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「便乗値上げ」を疑う声も

   しかし、「旅行支援」は利用者にとってハッピーなことばかりではない、という指摘も出ている。ホテルや旅館の料金は、利用者が急増する繁忙期では値上がりすることが多い。「旅行支援」で需要が増すと、そもそもの価格自体が高くなりやすい。

   朝日新聞は10月8日、「旅行支援でホテル代が値上がり?自治体に苦情相次ぐ」「『全国旅行支援』は誰のため?」という記事を公開している。

   記事の中で、第一生命経済研究所主任エコノミストの小池理人氏は、「観光業界はコロナ禍で大きく影響を受け、赤字続きで借金を増やしている状況だ。ある程度の値上げにも社会的意義があるのではないか」と一定の理解を示す一方で、国の支援策については「こうした政策を続けていくと、個々の宿泊業者の競争力を奪い、業界全体の弱体化を招きかねない。一時的な支援にとどめるべきだ」と指摘している。

   宿泊代金の値上げについては10日、テレビ朝日の「グッド!モーニング」でも、「『全国旅行支援』宿泊施設が"便乗値上げ"?料金2.5倍に...」と、法外な値上げも目立っている実態を取り上げている。

姉妹サイト