「王室スリム化」英国にも及ぶか 日本でも皇族の人数を減らした過去がある

英国で「君主制維持」は62%

   なお、デンマークでは、マルグレーテ女王の今回の決定に、ヨアキム王子夫妻が強く反発。デンマーク紙のインタビューで、「自分の子供たちが、こんな扱いを受けるとは」と不快感を表明した。通告は、公表のわずか5日前だったという。

   産経新聞によると、女王はこの報道を受けて、「大きな動揺を与え、申し訳なかった」とする声明を発表したが、「将来、王室が時代遅れにならないようにするために必要な措置。私の在位中にやり遂げたい」と強調したという。

   エリザベス女王の死去後、君主制についての報道は増えている。

   ニューズウィークは9月27日、「チャールズやヘンリーの醜聞どころじゃない、英王室を脅かす『最大の危険』」という記事を配信。

   「新国王チャールズ3世の下で君主制を維持することに賛成の国民は62%に上る」が、「王室の維持コスト削減を含め、英君主制に『進化』が必要なことは支持者も認めている。背景には、君主制は過去500年間の社会の流れと根本的に矛盾するという暗黙の了解がある。エリート主義、生まれの実力に対する優位、民主主義の欠如......君主制の本質は現代社会を否定する」と報じている。

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