はつめ堪能「東京ゲームショウ2022」(1) 注目ゲーム「Sky」ブース

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いしたにまさき:先月は東京ゲームショウ(TGS)2022が開催されました。今月はその振り返りです。

はつめ:数年ぶりのフル規模開催、めちゃめちゃ楽しかったです。

いしたに:リアル開催としては、3年ぶりですね。

はつめ:一応去年、招待者限定の小さなTGSはあったのです。アレも知ってる人ばっかりで面白かったんですが、やっぱりTGSはあのデカ規模なのがいいですね。ホールの上に各ブースのバルーン飾ってあるの見て、入った瞬間ニコニコしてました。

いしたに:私はスケジュールの都合があって、初日のビジネスデーのみの参加だったのですが、はつめさんは?

はつめ:4日間フルでいました...マジな話、もう半年くらい幕張行きたくないです。

いしたに:わははは。なお、私が帰ったタイミングではつめさんが幕張入りしていて、現地では会っておりません!

はつめ:超すれ違いでした。
  • 数年ぶりのフル規模開催、めちゃめちゃ楽しかったです
    数年ぶりのフル規模開催、めちゃめちゃ楽しかったです
  • ニトリもありました
    ニトリもありました
  • 数年ぶりのフル規模開催、めちゃめちゃ楽しかったです
  • ニトリもありました

ここにいる人はみんなゲーム好きなんだ

はつめ: TGSって、私たちとしては割と"同窓会"チックなところあるのですが、今年は本当に久々に会う知り合いとか企業の方とかいっぱいいて、感動しましたね。

いしたに:ホントに。「TGSとは金のかかった同窓会である」。これは名言だと思います。

はつめ:毎年開催されていた頃は、その恩恵をなかなか感じづらかったのですが、さすがに数年ぶりとなるとね。

いしたに:私となると、たまに見に行ったりはしていたのですが、「仕事参加」という意味では約20年ぶりでした。

はつめ:TGSの歴史を感じる...。個人的に、このイベントのできない数年で自分の立ち位置や取り組んでいることがガラッと変わったので、正直不安なところが多かったのですが、会場歩いてるだけでお客さんに声かけてもらえて。改めて「あ~ここにいる人はみんなゲーム好きなんだなぁ」って思えるのが、うれしかったですね。

いしたに:わかります。20年前だと、コンシューマー全盛期で、まだソシャゲもなくて、「これからPCゲームも!」という感じだったんですよ。それが20年経過して、ソシャゲ全盛期過ぎて、またPCゲームのターンになっていて、でもソシャゲも新しいプラットフォームもあってと、とにかく1日楽しかったです。

はつめ:本当になんでもありましたよね。STEAMのゲーム機器から、ソシャゲのブースから、ゲーミングデバイスのブースまで。

いしたに:そして、YAMAHAとニトリ、学校もありました

はつめ:そう!マンションも。あと、私、こっそりやり続けてる「Sky」ってゲームがあって、それのブースがあって、めっちゃ元気になった。

ゲーム内で何度も目にする場所を再現

いしたに:実ははつめさんに教えてもらってから、私もひっそりSkyやってまして。

はつめ:前もこんな話しましたもんね。

いしたに:ええ、でもリリースは2年ぐらい前ですよね。

はつめ:2019年リリースなので、3年目とかになるのかな?

いしたに:で、これやばかったです。

はつめ:でた~!超よかったですよね。私も全く同じ写真、撮ってますわ。

いしたに:あれは撮りますよね。私がSkyをやってるからってのもあるんですが、TGSのゲームブースの中では、これいちばんいい展示だったんじゃないかと思います。

はつめ:Skyのブース、周りが落ち着いてるブース多かったから(8ホール)ここだけすごい異空間でしたよね。

いしたに:なにがいいって、この写真のところ、ゲーム内で何度も目にする場所を再現しているんですよね。

はつめ:ゲーム起動時に必ずいる場所の石像ですね。デイリークエストとか教えてくれます。

いしたに:だからプレイヤーは、ひと目でピンとくる。そして、そこでやらずにいられないポーズも決まってます。

はつめ:わかる~。Skyって基本的に言葉なしでコミュニケーションをとる、みたいな新しいコミュニケーションの形がメインというか、むしろ最初はそれが売りだったくらい。マップ上の水の上(池とか海)に、誰かに向けたメッセージみたいなの残せるんですよね。そしてブースで、ゲーム内と一緒の折り紙の船みたいなのがもらえてメッセージを残せて...。

いしたに:そうそう、そこもよかった。ブースの設計が、そういうゲームの思想を反映した設計になっているんですよ。

はつめ:あれはアツい。

国際色豊かになった

いしたに:さっきの写真の場所、Skyをやってない人から見ると、なんかよくわかんないけどきれいな石像あるから、要するに映えスポットみたいになるんですよ。Skyのプレイヤーはゲームのときと同じように、自分は石像の方を向いて、記念写真撮る。でも、映えスポットとして見えている人たちは石像を背景にしてしまう。つまり、顔の向きが真逆になるんです。

はつめ:おもろいですね、それ。

いしたに:だから、Skyブースにいると、誰がプレイヤーかそうじゃないのか、すぐにわかる。これ、すごい手法ですよ、偶然かもしれないけど。

はつめ:Skyがブース出してるって言うだけで「お~すごい!まじか!」ってなるんですが、初出展(たぶん)なのにすごい細かい工夫というか、ゲーマーが喜ぶところをわかってるの、すごいなと思いました。

いしたに:ホント、いいブースでした。

はつめ:Skyは物販もありましたしね。

いしたに:その物販も、ちょうど家に帰るとゲームから見慣れない通知がきて、そのままグッズのECサイトに連れていかれるに至っては、もうお見事としか。

はつめ:SkyのECって、なぜか知る人ぞ知る感あったんですが、ゲーム内に出てきたときびっくりしました。

いしたに:あれ、TGSの初日がECの公開日になってたんですよ。うまく合わせてきたなあと思いました。

はつめ:確かに、昔、Skyのグッズ探したとき、そのときはドルでの販売だった気がする。

いしたに:あ、そうだったんですね。じゃあ、日本版のECサイトの公開日がTGSの初日だったということですね。

はつめ:Skyもそうなんですが、なんか今年海外資本というか海外出身のゲームだったりメーカーがすごい増えた気がします。いつもは"ザ・日本のゲームの展示会"ってイメージだったんですが、国際色豊かな気がする。これは私のTGSの最推しです。
いしたに:そこが変化を感じた部分です。

(次回に続く)

【連載】はつめ降臨 成長する連載「第二形態」

はつめ
現在フリーのストリーマーとして活動している元プロゲーマー。高校時代にesports業界へ飛び込み、18歳にプロ契約。格闘ゲームのプロゲーマーとして、全世界で行われるCAPCOM Pro TourやEVOへも参加。2020年頃よりApex Legendsのゲーム実況をはじめ、当時の最高ランクに昇格するなど、FPSでも活躍している。米国発スポーツアパレルブランド「Kaepa」のブランドアンバサダーを務めている。テレビ番組「お願いランキング!」「王様のブランチ」「マツコ会議」への出演をはじめ、新聞やメディア出演も多数。
Twitter:https://twitter.com/hatsumememe
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCq1FEiGmyh-52yYGeOMTVLA

いしたにまさき
ウェブサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ『みたいもん!』管理人。2002年メディア芸術祭特別賞、第5回Webクリエーションアウォード「Web人ユニット」賞受賞。著書に2010年11月に単著「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(技術評論社)」など共著も多数。2011 年9月より内閣広報室・IT広報アドバイザー就任。同年アルファブロガー・アワード受賞。「ひらくPCバッグ」などネット発のカバンデザインも好調。ひらくPCバッグで2016年グッドデザイン賞受賞。Evernote ECL・ScanSnapアンバサダー・HHKBアンバサダー。Yahoo!ニュース個人オーサー。
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