買い控えに直結する可能性も
帝国データバンクが全国1401社に調査したところによると、今年1月から8月中旬までの値上げ回数は、「0回」が33.5%、「1回」が40.7%。「2回以上」が4社に1社の25.8%。中には「5回以上」も3.8%あった。
値上げは買い控えに直結する可能性もある。日本食糧新聞によると、6月に10%値上げした即席麺に関しては、売り上げが2~3割減になった卸もある。嗜好品の菓子は買い控えで数量減が目立つなど、今年の上期は、商品によっては売価上昇の影響が出ているという。
大手マスコミの世論調査では、このところ岸田内閣に対する不支持率が急上昇し、支持と不支持が逆転している。10月3日に公表された朝日新聞の調査では、「支持」40%、「不支持」50%だった。岸田首相の経済政策について「期待できる」は25%しかなく、「期待できない」は69%に達した。首相は3日の所信表明演説で、経済再建を最優先課題として強調している。