ロシアのウクライナ侵攻にも関連 映画「バビ・ヤール」語るべき負の歴史

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

独軍はウクライナで歓迎された

   ジャーナリストの池上彰さんも、この作品を「ぴあ」で取り上げている。

   「映像は、ドイツ軍によって捕虜となったソ連軍兵士の姿を映し出しますが、それに続くシーンは衝撃的です。ドイツ軍の戦車を歓呼の声で出迎えるウクライナ市民の姿があるのです。ドイツ軍の戦車に花束を渡す女性たちも」と驚きを語る。

   そして、侵攻してきた独軍がウクライナで歓迎されている背景を解説する。

「当時のウクライナは、ソ連に組み込まれたことにより、人々は圧政に苦しんでいました。そこにやってきたドイツ軍を『解放軍』と受け止めて歓迎した人たちがいたのです」 「とりわけウクライナ民族主義者たちは、ナチス・ドイツに協力。ソ連軍と戦ったのです」

   さらに、ロシアのプーチン大統領が、「ウクライナのネオナチ」とウクライナ政府を非難するのは、現在のウクライナ政府が、当時のソ連に対する抵抗運動を肯定的に評価しているからだと、ロシアとウクライナの複雑な関係を分析している。

   当時のウクライナでは、ソ連軍の兵士として戦ったウクライナ人もおり、ウクライナ人同士が殺し合うという悲劇もあったという。

姉妹サイト