ロシアのウクライナ侵攻にも関連 映画「バビ・ヤール」語るべき負の歴史

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「ウクライナの敵だ」

   NHKは2022年9月22日、「『負の歴史』と向き合う ウクライナ映画監督」としてこの映画と監督を大きく取り上げた。ロシアのウクライナ侵攻以降、ウクライナでは監督に対し「ウクライナの敵だ」「監督が親ロシア派だとは思わなかった」などの批判がSNSで巻き起こったという。

   背景には、プーチン大統領が、ウクライナ侵攻の口実として「ナチス勢力からウクライナを解放する」と主張していることがある。

   NHKは監督にインタビューし、この映画がプーチン大統領のプロパガンダに利用されてしまう恐れについてただしている。

   これに対し、監督は、「ナチスに協力した人がウクライナにいたことを認めるのは極めて大事なことです」「何らかの問題に直面したとき、まずはそれを描写する必要があります。それができなければ、その後、間違った道を行くことになります。語ろうとしなければ問題はどんどん深刻化し消えることはないのです」と、制作の意図を語っている。

   歴史や事実を直視し、正確に伝えることが、プロパガンダに乗せられないことにつながる、という考えのようだ。

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