最近人気の接客ロボットは
ローソンに限らず、アバター接客を導入、あるいはその実験を行う企業は近年増えている。衣料品メーカーの「ワコール」は2020年10月からアバターによるリモート接客ができるシステム「パルレ」を一部店舗で採用している。
コンタクトレンズメーカー「メニコン」は、グループの販売店「Miru」にてオリジナルアバターを利用したオンライン相談サービスを導入したと22年6月に発表。一部店舗では「オンライン専用ブース」を導入している。店舗の混雑状況を気にせず、コンタクトレンズン関する相談をゆっくりと受けられるという。
導入を行う企業がこのまま増えていき、近い将来アバターによる接客が飲食店や商業施設に定着していくかもしれない。
ただ、接客ロボットが今後完全に消えるわけでもなさそうだ。飲食店ではコミュニケーションそのものではなく、配膳業務で活躍するロボットが登場している。
最近ではファミリーレストラン「ガスト」で導入が進む猫型配膳ロボット「BellaBot」が人気だ。猫を模したデザインやボイスの愛らしさが好評を得ており、ツイッター上ではたびたびその配膳風景が話題となる。
マーケティング会社「NEXER」(東京都豊島区)の市場調査サービス「日本トレンドリサーチ」は、2022年4月に「配膳ロボットに関するアンケート」の結果を公開した。全国の男女420人を対象に、今後は以前ロボットが普及してほしいと思うか聞いたところ、「普及してほしい」が22.1%、「どちらかといえば普及してほしい」が45.5%と、普及を望む声は7割近かった。
理由として、「人手不足を解消出来そう」「気を使わなくて良さそうだから」といった意見が上がった。ロボット、アバター各々のメリットを活用しつつ、人とデジタルを融合させた接客サービスが求められてきそうだ。