懸賞1本「手取り」3万円
休場が増えたのは、部屋で1人でも感染者が出たら、その部屋の全力士が休場という厳しいルールによる。9月場所は、政府が感染者や濃厚接触者の隔離期間の短縮を決めたことを受けて、相撲協会も出場条件を緩和、力士がそれまでよりも出場しやすくなった。このため、コロナによる休場者はごくわずかにとどまった。
9月場所は、関脇以下の力士の活躍で後半になって盛り上がり、好取組が続いた。懸賞の本数は1702本。コロナの感染が始まった20年3月場所以降では最多となった。一日で最も多かったのは千秋楽の161本だった。
NHKによると、懸賞は1本7万円。日本相撲協会が事務経費として1万円を取り、力士の所得税にあてるため預かる金が3万円。力士が実際に受け取る金は、3万円。
19年7月までのまとめによると、懸賞受け取った本数は、優勝回数の多い白鵬が他の力士に大差をつけてトップだという。