「台風の日はコロッケ」引き継がれる文化 ネットの若者に今も親しまれる理由

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販売の現場では知られている?

   多くの人に受け入れられたイタズラや悪ふざけは、いつになっても面白いものだ。井上氏によると、嫌いな人がおらず、入手が容易な「コロッケ」というキャラクターのおかげもあって、古くからのネットユーザーだけでなく、若者にも浸透しているそうだ。ツイッターやインスタグラムで「面白くしよう」と共有でき、さらに「ネタ」が洗練される。その中で廃れることなく、エイプリルフールのような恒例行事になっているというわけだ。

   ところで、実際にコロッケを販売している現場では、この「台風コロッケ」をどう感じているのだろう。J-CASTトレンドは、コロッケを販売する数社に取材を試みたが、ほとんどの担当者が知らなかった。

   取材に応じた、「キッチンオリジン」「オリジン弁当」を展開しているイオングループの「オリジン東秀」の担当者も、そのひとりだ。しかし、「近畿エリアの者は知っていました」。台風時のコロッケの売り上げを聞くと、こんな答えが返ってきた。

「(台風接近・上陸に合わせて)上がっていなかった」

   台風14号が付近に上陸した鹿児島市にあるエリアフランチャイズ「南九州ファミリーマート」の経営企画室は、取材に対し、「台風コロッケ」を「聞いたことがあります」と回答。ただし売り上げは、

「大きな販売増のデータは見受けられませんでした」

   上陸直前の9月16・17日は前週比で多少上回ったが、「販売金額が大きい商品ではないので、台風の影響とは考えにくい」という。上陸当日の18日は、前週比で売上減だったそうだ。

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