フリマアプリに出品されている自社グッズの転売品を自ら購入――。eSportsで活躍するVTuberによるプロジェクト「ぶいすぽっ」運営は、このような取り組みを行っていると2022年9月22日、公式ツイッターに投稿した。
ツイートによれば、フリマアプリには現在、「ぶいすぽっ」に所属するVTuberグッズの「無在庫転売」(手元にない商品を出品し転売する行為)が散見されている。そうした転売行為への対策の一環だ。
定価から10倍以上の高額
「ぶいすぽっ」は、所属VTuberの直筆サインが入ったポストカードをインターネット上のショップサイトで販売している。また購入者が希望すれば、任意の「ニックネーム」を指定し、カードに記入してもらえる。これが、高額転売のターゲットとなっている。
例えば公式価格2000円(税込、以下同)の「藍沢エマ直筆サイン入りポストカード」。2022年9月18日に発売されたグッズで、すでに「在庫なし」と表示されている。
メルカリ上では、このポストカードは9月22日までに2件、それぞれ2万8000円と3万円で転売された。どちらも売り切れ済みだ。
転売品の商品説明には、2件とも「ニックネーム」の指定を購入後に受け付けると書かれている。
出品段階ですでに出品者の手元にポストカードがあれば、新たにニックネームを指定し「藍沢エマ」さんに記入してもらうことは当然できない。このため、これらの出品は無在庫転売の可能性がある。なおメルカリやラクマの利用規約は、無在庫での出品を禁止している。