インフルエンザとの同時流行警戒
国際的にもコロナは沈静化の傾向が続いている。NHKによると、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は14日の記者会見で、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の現状について、「まだ到達していないが、終わりが視野に入ってきた」と述べた。
WHOの集計では、今月5日から11日までの世界全体の死者数は前の週より22%減少して1万935人。新規感染者数は28%減少して313万人余り。世界全体の死者数は、2020年3月以来の低い水準になっている。
もちろん、テドロス事務局長は、感染拡大防止の取り組みを継続することの大切さを強調している。
日本では「第7波」が収束に向かっているとはいえ、世界的にみると、感染者数はまだ高水準だ。共同通信によると、9月5~11日の週間感染者数は、日本は前週比54%減だったものの53万7181人に上り、8週連続で世界最多に。同期間の死者数は2306人の米国が最多で、日本は1681人で2番目に多かった。
毎日新聞によると、政府は当面は次なる「第8波」や秋冬のインフルエンザとの同時流行への備えを重視している。20日からは、オミクロン株に対応したワクチンの接種も始まった。