ゴダール監督は「安楽死」を選んだ 世界に大きな「問いかけ」を残す

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仏では終末医療に関する国民対話集会

   産経新聞によると、欧州ではオランダ、ベルギー、ルクセンブルク、スペインが安楽死を合法化。スイスは自殺ほう助を容認している。

   仏は2005年、安楽死を禁じたまま尊厳死を法制化し、患者の意思を尊重して延命医療を停止できるようにしたが、「死の自決権」を求めてスイスに渡航する患者が続出。昨年の世論調査では「不治の患者の苦痛を救うため、本人の要請に基づく安楽死を認めるべき」と考える人が93%を占めた。

   ゴダールさんが亡くなった13日、仏のマクロン大統領は、終末医療に関する国民対話集会を10月から実施すると発表した。安楽死容認の是非が焦点になっており、論議の結果をもとに、来年末までに新たな法制定を目指すという。

   ゴダールさんの死を悼む評伝で、朝日新聞は14日、映画には3つ革命があったと記している。1920年代の音声、30年代の色彩、そして3つ目がヌーベルバーグだ。音声と色彩はテクノロジーが生んだものだが、ヌーベルバーグは、ゴダールさんらの天才的な創意が生み出したものだった、と強調している。

   ゴダールさんの作品は、常にセンセーションを巻き起こしてきた。今回、その死において「安楽死」を選んだことは、世界への大きな問いかけとして、また新たな論議を呼ぶことになりそうだ。

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