ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」。利用したことがあるならば、木の枠でできた大きなメニュー表が印象に残っている人は多いだろう。
実はこのメニュー表、一部店舗では廃止され、注文用のタブレット端末に置き換わっている。
50店舗でタブレットに
ツイッター上ではたびたび、びっくりドンキー利用客から「木製メニュー表無くなっちゃったのね」「扉型のメニュー表消えてて寂しい」とのツイートが出ている。
びっくりドンキーを運営する「アレフ」(札幌市)広報に取材した。2020年3月に東京都豊島区の「南池袋店」に初めて注文用タブレット端末を設置して以来、対象店を拡大している。現在は直営・フランチャイズ含め、全国339店舗のうち50店舗でタブレットを採用。導入店では、基本的に従来のメニュー表は廃止していると話す。
置き換えた理由のひとつは、利便性の向上だ。ランチタイムなどで店内が混雑していると、客が注文をしたくてもなかなか店員が現れなかったり、呼びづらかったりする。タブレットであれば任意のタイミングで注文が可能だ。
メニュー表はなくならない
アレフ広報によると、タブレット設置店舗にはセルフレジも導入している。これも利便性を考えてのものだ。今後も、導入店舗は増やしていく方針という。
一方、全店でメニュー表をタブレットに置き換えるわけではない。スタッフの人数や利用客の層といった店舗をめぐる事情は店ごとにまちまちで、タブレットよりもメニュー表に利便性をより感じる客の存在もあり得るからだ。
木のメニュー表の大きさは縦が約65センチ(cm)、横約40cm。これに対してタブレットは縦が約20cm、横約29cmで、よりコンパクトだ。