海外で人気のオーディション番組「Got Talent(ゴット・タレント)」の日本版が制作される。番組名は「Japan's Got Talent」で、2023年2月からABEMAで放送する。
同番組は、さまざまなジャンルのパフォーマーが、賞金をかけてオーディションに参加する。スポニチアネックスの2022年9月9日付公開記事によると、05年に英国で放送が始まった。過去、日本人出演者は米版「America's Got Talent」や英版「Britain's Got Talent」で活躍、絶賛された実績がある。
蛯名健一さんは見事優勝
米版公式サイトによると、「ゴット・タレント」は史上最も成功したリアリティー番組フォーマットとしてギネス世界記録を保持し、194か国で放映され、72のローカルバージョンが制作されているという。
辛口名物審査員のサイモン・コーウェル氏、「ゴールデンブザー」と呼ばれる準々決勝への一発通過を決めるシステム、そして英国版で2009年に準優勝し、NHK紅白歌合戦にも出場したスーザン・ボイルさんが有名だ。
日本から出演して見事優勝、賞金100万ドルを獲得した人がいる。ダンスパフォーマーの蛯名健一さんだ。
2013年の米版「Got Talent」で、映画「マトリックス」をモチーフにしたパフォーマンスを披露。そこで蛯名さんは、首が突如落ちたように見える動作や、重力を感じさせない人間離れしたパフォーマンスで会場を大きく沸かせた。この様子は同年、番組公式YouTubeチャンネルで公開され、これまでに1億2600万回以上再生されている。
最後はスタンディングオベーション
日本の芸能人も挑戦している。お笑いタレントの「ゆりやんレトリィバァ」さんは、2019年に米版に登場した。
動画は、YouTubeチャンネル「Got Talent Global」で公開されており、そのタイトルは「America's Got Talent 2019で最も奇妙なダンスオーディション?| Got Talent Global」(編集部訳)だ。
ゆりやんさんは、全身黒づくめ、頭まですっぽりと隠した姿で登場。観客に背をむけ、準備を始めると会場からはざわめきが。なんと、衣服を脱ぎ始めたのだ。頭は角刈り、身につけているのは星条旗柄の際どい水着だけ。ポーズを決めると、奇妙なダンスが始まった。これには会場の審査員、観客ともに驚き、大笑いする人、反応に困るといった様子の人がみられた。しかし、曲が進むと立ち上がって拍手をする人が続出。最後には笑いと歓声に包まれた。
結果は、不合格に終わった。
ごく最近、米版に出演したのは米留学中の7人組ジャニーズJr.グループ「Travis Japan」だ。米版でオリジナル曲「夢のハリウッド」を英語で披露、会場では拍手と歓声が飛び交った。9月7日(日本時間)に行われた準決勝に登場。惜しくも敗退したが、在日米国大使館の公式ツイッターは、
「Travis Japanの皆さん、@AGTAuditions で、全米にその才気溢れる姿を披露してくださり、ありがとうございます!今後の活躍を楽しみにしています!」
と9日、健闘を称えるメッセージを送った。