ジューススタンド「ジュースの森」全4店が、2022年10月3日で閉店するとの情報がある。店頭に張り出された閉店を知らせる紙には、4店舗連名になっている。
「ジュースの森」公式サイトトップにある2017年1月4日付けの画像には、50年前に上野駅でのバナナ販売から始まったという紹介と、「次の五十年もよろしくお願いいたします」といった言葉が並んでいる。
シャッターが下り、店名は白く隠れ
「ジュースの森」はフルーツジュースやパンを販売し、東京メトロ駅構内などで展開している。
東京メトロの駅販売店や自動販売機などを運営する「メトロコマース」(東京都台東区)公式サイトでは、新宿店、大手町店、渋谷店、永田町店の4店舗を掲載している。一方、「ジュースの森」公式サイトでは、九段下店や日本橋店が確認できる。
J-CASTトレンド記者は全店閉店の情報を確かめるため、「ジュースの森」サイト上に残る九段下店と、「メトロコマース」「ジュースの森」の両サイトにある永田町店に向かった。
最初に訪れたのは、九段下店。「ジュースの森」公式サイトに記載の所在地と店舗写真をもとに店を探してみると、九段下駅の靖国・武道館方面改札から半蔵門線3番線につながる階段付近に、写真と類似した店舗を見つけた。しかし、シャッターは完全に下りて、店の名前が掲げられていたとみられる場所は白く隠されていた。
「ジュースの森」公式サイトは新着情報の「最新」が2016年のもので、サイトトップは緊急事態宣言時の休業および営業時間短縮のお知らせになっている。しばらく更新されていないようだ。九段下店は営業中の店舗として掲載されているが、見る限り閉店したと考えられる。
4店連名での張り紙
メトロコマースで紹介されている永田店は、東京メトロ3線改札内にある乗り換え通路、駅ナカ商業施設「Echika fit」の目の前にある。営業中の「ジュースの森」前は、乗り換えを急ぐ人が忙しそうに通り過ぎていた。
店頭のガラス戸には閉店を知らせる張り紙があり、その中には「お手元に『回数券』が残っている方は早期のご利用をお願いいたします」と回数券が使えなくなることを示唆する文と、署名には「ジュースの森(大手町・永田町・渋谷・新宿)スタッフ一同」とメトロコマースに紹介のある全店が記されていた。
J-CASTトレンドは、閉店理由について9月7日に運営する「森屋」(千代田区)に取材を申し込んでいる。回答があり次第、追記する。