劇団青年座 創作劇『燐光のイルカたち』上演

   「創作劇の上演」にこだわり、同時代を生きる劇作家の新作書き下ろしを上演してきた劇団青年座が、2022年9月23日から10月2日まで中野のザ・ポケットで『燐光のイルカたち』を上演する。

   今作は、関西を拠点に活動する新進気鋭の劇作家ピンク地底人3号氏が劇団青年座に初めて書き下ろす。演出はこれまで数々の若手劇作家と新作を生み出してきた宮田慶子氏が務める。

  • 『燐光のイルカたち』チラシより
    『燐光のイルカたち』チラシより
  • 『燐光のイルカたち』チラシより
    『燐光のイルカたち』チラシより
  • 『燐光のイルカたち』チラシより
  • 『燐光のイルカたち』チラシより

壁をはさんで南北の差別を描く

   今作は作者がイスラエル滞在中にパレスチナ自治区を訪れた経験をもとに創作した。舞台となるその都市には北と南を分断する壁がそびえ建ち、抑圧する側と抑圧される側に分かれ、いわれなき差別が行なわれている。

   壁の南側で暮らす桐野真守は、北から壁を超えてやってきた若者・及川凛に、今はもういない自身の弟ひかるを重ね合わせる。現在と過去が交錯し蘇る記憶。過酷な現実を懸命に生きる兄弟の物語が展開される。

   問い合わせは、劇団青年座(電話03・5478・8571)まで。

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