スピード感を持って対応
さらにもう一つ、このところ米国で話題になっているのが、新たな改良型ワクチンだ。
時事通信によると、これは、コロナの従来株に加え、米国で流行するオミクロン株の派生型「BA.4」と「BA.5」をベースに改良したワクチン。米ファイザー社とモデルナ社が食品医薬品局(FDA)に2022年8月31日、緊急使用許可を提出し、米疾病対策センター(CDC)は9月1日、改良ワクチンの接種を推奨すると発表した。これを受けて、米国では今週から本格的に接種が始まる見通しだという。
この「BA.4」と「BA.5」をベースに改良したワクチンの場合は、「BA.5」に対し、より強力な予防効果が期待できる、ということになる。
日本で今月中旬から、オミクロン株の「BA.1」に対応したワクチンの接種が始まるが、米国では一歩進んだ形の「BA.5」対応ワクチン接種が、ほぼ同時進行する形になる。
日テレNEWSによると、「BA.5」に対応する新しいワクチンについて、加藤厚労相は2日、対応を急ぐ考えを示した。「スピード感を持って提供できるように、まず我々としては必要数を確保していく、そういう体制をとっていきたい」と語ったという。
4回目のワクチン接種は、9月中旬には従来型から「BA.1」対応型に移るが、その後さらに早い時期に「BA.5」対応型に変わる可能性もありそうだ。