仕様変更が供給にどう影響
ゲーム業界に詳しい東洋証券のアナリスト・安田秀樹氏に取材した。「CFI-1200」での仕様変更が、供給改善につながる可能性は低いとみる。
一般的に、採用されている半導体に変更があれば、本体の大きさも変わると安田氏。ネット上の情報から判断するに、現状はPS5の本体サイズに大きな変化はないと認識しているという。
現行モデルの「CFI-1100」登場時には、本体の冷却機構の仕様に変更があったとされている。今回の「CFI-1200」でも「軽量化説」が本当であれば、主な変更点は半導体ではなく、冷却機構に使用しているアルミや銅素材の削減ではないかと推測した。
一方で、新モデルでの仕様変更とは別に、今後PS5の供給自体は改善していくとの見解を示す。
現在、世界的な半導体不足は解決へ進むと考えられているという。ソニーではないが、ニンテンドースイッチのメーカーである任天堂は8月3日の決算発表で、「(半導体部品などの調達について)夏の終わりから秋にかけて徐々に状況は改善する見込みで、年内の生産見通しは立ちつつあります」と説明していた。
こうした背景から、安田氏は「よほどのことがなければ、(PS5の供給は)今後増えてくるはず」と語った。