チューナーレステレビが持つ「可能性」
続々と複数メーカーが参入し、新たなサイズも登場している背景には、それだけチューナーレステレビの人気が高まっている可能性がありそうだ。
22年8月9日付日刊スポーツ(電子版)は、「チューナーレステレビ、想定以上に売れてます」と題した記事を公開。それによると、ゲオのチューナーレステレビは発売後10日間で計1000台以上を売り上げた。またドウシシャは6月下旬にも24~40型のチューナーレステレビ3機種を発売していたが、同社広報は記事の取材に対し「まだ集計されていませんが、想定以上の売れ行き」と話したとのことだ。
インターネット掲示板上では8月9日、この記事が話題に。今後はチューナーレステレビが普及することで、地上波を見る人が減るのではないかとする声が複数みられた。また「これ民放も危機だろう」「民放含めてTV離れ急加速だな」と、NHKに限らず他の放送局にとっても手痛い状況となるのではないかと推測する声は多かった。
総務省の「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会(第12回)」(6月24日開催)配布資料では、同検討会がチューナーレステレビについて考察している。
チューナーを搭載せずネット上の動画配信サービスのみを視聴できるとの特徴に触れ、「視聴者の視聴環境に大きな影響を与える可能性が考えられる」と指摘した。