オミクロン株対応ワクチンは2種類
朝日新聞によると、この新たなワクチンは、昨冬に流行したオミクロン株の系統の一つ「BA.1」と、初期に流行した二つのウイルス株に対応した「2価ワクチン」だ。米ファイザー社と米モデルナ社がすでに日本でも、8月8日に承認を申請している。これまでのワクチンより、オミクロン株への感染を防ぐ「中和抗体価」が高くなるとされている。いま主流のBA.5にも効果が期待でき、接種間隔は2回目の接種から5か月程度を見込むという。
厚生労働省によると、オミクロン株対応のワクチンには2種類ある。8月4日のワクチン検討会報告では、「現在、ファイザー社及びモデルナ社は、オミクロン株対応ワクチンとして従来型ワクチン(武漢株)との2価ワクチンである『BA.1対応型』又は『BA.4/5対応型』の2種類のワクチンを開発中である」と報告されている。
9月中旬から接種が始まるのは前者、つまり「BA.1対応型」。第7波の主役となっている「BA.5」を直接のターゲットにした「BA.4/5対応型」ではない。
8月23日のNHKによると、米ファイザーと独ビオンテックは22日、「BA.4」と「BA.5」に対応するワクチンについて、FDA=米食品医薬品局に緊急使用の許可を求める申請を行った。
こちらのワクチンは、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含むタイプだ。
会社側によると、ワクチンの安全性などを確かめる臨床試験を今月中に始めるという。