世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット2022 Summer」(Vket)が2022年8月28日、幕を閉じた。期間中に多数の企業が参加するなか、大阪府泉佐野市もふるさと納税のPRのためにブースを出した。
同市はふるさと納税制度の活用に積極的で、2018度~20年度にかけては受け入れ額で全国1位に輝いた。「メタバース調査隊Hack2」は、8月26日にブースを訪問。VR記者カスマルが市職員に公開取材をした。
「ジュウウウ」という音
「メタバース調査隊Hack2」とは
メタバース(仮想空間)の魅力を取材する「VR記者カスマル」と、バーチャルBAR「Angel Kiss」店主を務めVRイベントを主催している「草羽エル」のユニット。メタバースにまつわるコンテンツやその面白みを2人で発掘、発信していく。
ブースがあるのは、大阪をモデルにしたワールド「パラリアル大阪」の「空港エリア」だ。取材に応じた泉佐野市ふるさと創生課の職員は、「さのちょく」さん。職員専用のVRアバターは用意していないため、今回は草羽エルさんが作ったアバターを使って対応した。
ブースを見ると、まずは上下左右に動く巨大な牛の頭が目をひく。ブース内には牛肉の塊があちこちに積み上がり、なんとも肉肉しい。さのちょくさんによると、泉佐野市では現在、「肉」が特産品として有名になりつつある。そこでわかりやすく肉を押し出したブースとして設計した。
内部では、3Dモデルのふるさと納税返礼品を展示。「黒毛和牛切り落とし1.6kg」や、市の特産品「泉州タオル」などが配置されている。
ブース入り口の右側には、焼肉体験コーナーが。肉をトングでつかみ、網の上に並べると「ジュウウウ」という音とともに焼き上がっていく様を楽しめる。焼き上がった肉の写真をSNSで投稿してもらえると「うれしい」とのことだ。
今回の参加理由を、さのちょくさんに聞いた。Vket上なら、これまでのインターネット上のPR活動では関わる機会のなかったユーザー層と「新たな出会い」があるのではと考え、決めたと話す。3D空間を通して返礼品を見たり、焼肉を楽しんでもらうことで魅力を感じてもらえるようにブースを設計したという。
泉佐野市のブースの見どころを、動画ではたっぷり紹介している。