安倍晋三元首相の国葬が2022年9月27日に行われる。費用は2億4940万円とされ、政府の一般予備費から支出される。
国葬は吉田茂元首相に次いで戦後2例目。今回は海外から1000人以上が訪れ、6400人が参列すると言われている。実際にかかる費用は、公称金額をはるかに上回るという指摘もある。
中曽根氏には9600万円
今回の費用の内訳は、会場の日本武道館(東京)の設営費が約2億1000万円、借り上げ料が約3000万円とされ、全額が国費だ。
「女性自身」が8月25日に配信した記事によると、吉田元首相の国葬費用は1804万円だった。現在の価値に換算するとおよそ7000万円。安倍元首相の国葬費用の約3分の1程度だった。
東京新聞(2020年9月30日)によると、その後の首相では、佐藤栄作氏(1975年)が内閣・自民党と国民有志の共催による「国民葬」。
大平正芳氏(80年)以降は、内閣・自民党合同葬が行われるようになった。岸信介、福田赳夫、小渕恵三、鈴木善幸、橋本龍太郎、宮沢喜一の各氏が合同葬の形式で行われてきた。
費用は内閣と自民党の折半で、橋本氏(2006年)の合同葬に7070万円、宮沢氏(07年)には7696万円が政府から支出されている。20年の中曽根氏の場合、約2000万円が上積みされ、約9600万円が支出された。
安倍氏の場合、近年の首相葬儀のおよそ2.5~3.5倍ほどの国費が投入されることになる。