コロナ第7波は重症者少ない? 数字では見えない「カラクリ」が怖い

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重症者が亡くなるのではない

   TBSも8月19日、同じ問題を取り上げている。医療現場の感覚として、ひなた在宅クリニック山王の田代院長は「爆発的な感染者が急増により、早期検査・診断・投薬ができず、悪化して亡くなるケースが多い」と語る。

   埼玉医科大学総合医療センター岡秀昭医師は、「重症者が亡くなるのではなくて、軽症・中等症の方が新型コロナウイルスにより持病が悪化して亡くなっている。これまでの重症者の定義をオミクロン株にあったものに変えるべきでは」と提案する。

   23日のスポニチアネックスによると、「インターパーク倉持呼吸器内科」(栃木県宇都宮市)の倉持仁院長も同日、BS-TBS「報道1930」にリモートで生出演し、新型コロナウイルスの重症度の現在の分類に疑問を呈した。

   倉持氏によると、「重症という定義は、いわゆる呼吸不全を起こして、呼吸ができなくなるから人工呼吸器やECMO(人工心肺装置)が必要だった」。それが、オミクロン株では状況が違うという。「今はそういう症例が非常に少なくなっていまして、どちらかというと全身状態が悪くなって、自宅待機している間、施設にいる間に衰弱して、人工呼吸器をする間もなく亡くなってしまう方が非常に多い」と指摘した。

   国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授も、「今の定義は、オミクロン株の患者さんに対しては正直言って当てはまらないと思います」「呼吸器の基準だけで評価したら見誤ってしまう」と語った。

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