ゲームセンターで若い世代に人気の「プリクラ」(プリントシール)。その一般的な利用料金を聞かれたら、読者の皆さんはいくらをイメージするだろうか。
ツイッター上では近頃、「今はプリクラ500円なんだって」「いつの間にかプリクラ500円に値上げしてる」との書き込みがいくつもある。以前よりも料金が上がったというのだ。
記事や調査で「400円」の記述
記者が調べた限り、ゲームセンターに設置されているプリクラ機の平均料金や推移をまとめたデータは見当たらない。ツイッター上では「(以前は)400円だった記憶がある」「プリクラ昔400円じゃなかった?」と振り返る投稿を複数見かける。
数年前のインターネット上の情報を振り返っても、当時は400円が一般的な利用料金であるとの認識だったようだ。
2019年8月17日付のマイナビニュース「+Digital」内の連載記事で、ITジャーナリストの鈴木朋子氏は、昨今の女子中高生のお小遣い事情を取り上げた。その中で、プリクラ機の利用料金について「一回だいたい400円」と述べている。
若者向けのサービスの企画をしているネオレア(東京都渋谷区)は19年11月29日、女子高生・女子大生150人を対象に実施したプリクラに関するアンケート調査結果を発表した。タイトルは「なぜ若者はスマホ時代に"400円"のプリクラを撮るのかについての実態調査」となっている。
繁華街のプリクラ相場
記者は22年8月18日、東京・JR新宿駅付近にあるゲームセンター2店を訪れ、プリクラ機の設定料金を調べた。
ゲームセンターAでは、以下の結果だった。
(左はプリクラ機の機種名)
「97%」 500円
「ROMAPI」 400円
「ハルイロセカイ」 500円(この日は限定サービスで100円引きの400円だった)
「ルートミー」 500円
「猫と彼女。」 500円
ゲームセンターBでは以下の通り。
「97%」 500円
「Chaile」 400円
「Melulu3」500円
「ROMAPI」 500円
「yumecoi」500円
「ハルイロセカイ」 500円
「ルートミー」 500円
「猫と彼女。」 500円
通常料金400円の機種は両店ともに1台ずつ。ほとんどの機種が500円だった。なおA店で400円とされている「ROMAPI」は、B店では500円。同一機種でも、設定料金は店によって異なるようだ。
今回は新宿の2店舗を回ったに過ぎない。本当にプリクラ機の相場が400円から500円に値上りしたなら、いつ起きたのだろうか。
J-CASTトレンドではプリクラ機メーカーに取材を申し込んでいる。回答が届いた場合は、後日伝える予定だ。