「家飲み」のワイン本も
各紙の報道によると、このほか岸田首相が購入した本で、書物が判明しているのは、『歴史に残る外交三賢人 ビスマルク、タレーラン、ドゴール』(伊藤貫著、中央公論新社)、『フランクリン・ローズヴェルト 大恐慌と大戦に挑んだ指導者』(佐藤千登勢著、中央公論新社)、『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著、河出書房新社)、『「家飲み」で身につける 語れるワイン」(渡辺順子著、日本経済新聞出版)などだ。
岸田首相は、最近の首相の中では読書家として知られている。日経新聞によると、愛読書は、ドストエフスキー『罪と罰』、吉川英治『宮本武蔵』、陸奥宗光『蹇々録』(けんけんろく』だという。
『蹇々録』は、明治時代の外務大臣陸奥宗光の著。東学党の乱から三国干渉までの外交記録だ。1895(明治28)年成立。機密性の高い外交文書をもとにしているため、長く非公開とされ、1929年に初めて公刊された。明治外交史上の第一級史料だという。今では、岩波文庫や中公クラシックスで読むことができる。