VRイベント「バーチャルマーケット2022 Summer」が、2022年8月13日にスタートした。セレクトショップ「BEAMS(ビームス)」(東京都渋谷区)は、同イベント内にあるワールド「パラリアル大阪」にバーチャルショップを出店している。約50人の社員が交代でバーチャル接客にあたっており、試着に音楽ライブ、BBQまで一挙に楽しめる点が魅力だ。
メタバース(仮想空間)の魅力を取材し、発信をする「VR記者カスマル」と、バーチャルアイドル・草羽エルさんによるユニット「メタバース調査隊Hack2」は、8月15日に同店を訪問、公開取材を行った。
スタッフが客に「教えてもらう」?
1階はガラス張りのショップ、2階はELAIZA(池田エライザ)さんのバーチャルライブステージになっている。さっそく入店すると、
「いらっしゃいませー!」
ビームスクリエイティブ ビジネスプロデュース3課の藤平道子さん、ビームス天王寺 ショップスタッフの森山颯太さんが、出迎えてくれた。オンライン通話ツールより、相手を近くに感じる。現実の店舗で接客されている感覚と近い。
入店したらまず、正面の棚上にある、「BEAMSロゴ入りTシャツ」に袖を通すのがおすすめだ。「Try 試着可」とある。近付いて操作すると...目の前からTシャツが消え、自分のアバターの上に表示された。Tシャツを重ね着しているような見え方だ。
BEAMSのオリジナルアパレル商品を3Dモデルに起こした、計7点のアイテムはアバターが着用するデジタル商品として販売している。気に入ったら、その場で購入可能だ。
藤平さんは、ユーザーが積極的に試着してくれたり、バーチャルショップ来店をきっかけに「リアルのBEAMS店舗にも行ってみようかな」と言ってくれたりするのが、うれしいと話す。森山さんは取材当日にVRデビューしたと告白。公開取材を見学しに集まった参加者から、拍手や声援が飛んだ。森山さんは「相手の顔は見えませんが、声で温度感が伝わるので、接客しやすいですね」と、手応えがある様子だった。
VR活動に不慣れな店員がいるため、カメラ撮影などの操作方法を「親切なお客さんから、時間をかけて丁寧に教えてもらったこともある」と藤平さん。接客以外の交流も見られるようだ。
取材終わりに、3階(屋上)のウッドデッキへ上がり、参加者全員でBBQを楽しんだ。
花火を間近で見られる絶好のスポットだ。肉や野菜を焼いたり、ビールを飲んだり、大勢でわいわい楽しめる。
ビームスVRショップの見どころは、ほかにも。
詳しい様子は、草羽エルさんのユーチューブ動画で見ることができる。