「女性服のポケット」は世界の悩み 付いてない、小さくてiPhone入らない

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   女性の衣服には、ポケットが少ない。ジャケット、ズボン、ワンピースに限らず、なぜなのか。実は、世界共通の疑問のようだ。

   インスタグラムやツイッター、TikTokでたびたび「ポケットの悩み」をユニークに嘆く投稿が共感を呼んでいる。

  • インスタグラムでは「ポケットが必要」とおしゃれに歌う動画も
    インスタグラムでは「ポケットが必要」とおしゃれに歌う動画も
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歴史を振り返ると

   カナダの公共放送CBCの公式YouTubeチャンネルは2021年9月4日、1本の動画を公開した。「ポケットと財布の驚くべき歴史(原題:The surprising history of pockets and purses)」という題だ。西洋の女性服における、ポケットとハンドバッグの深い関係の歴史が語られている。以下は、要約だ。

   17世紀、「tie-on pockets」と呼ばれる、ペチコートの下やスカートの上で結ぶ着脱可能なポケットが普及した。ハンドバッグと似た機能を持つ。大きなポケットには、貴重品に文房具、既婚者の場合には夫の時計など、多様なものが多く収まっていたという。

   18世紀になるとフランス革命の影響で、ドレスのシルエットがゆったりとしたものからタイトなものに変化したため、「tie-on pockets」は廃れていった。代わりに、小さな小物入れ「レティキュール」やウエストチェーン「chatelaine」が誕生。携帯できるものが少なくなった。

   20世紀に入り、第一次世界大戦が勃発すると女性が働くようになり、衣服にポケットが付くようになった。しかし長くは続かず、ポケットは消えてハンドバッグが流行。21世紀になると、女性服のフィットするようなシルエットに合わせて、小さなポケットやフェイクポケットになったのだと動画では説明している。

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