ウクライナ戦争で世界の構造が変わった 「第3のグループ」に存在感

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   ロシアのウクライナへの軍事侵攻で、世界の枠組みが変わったという指摘が目立っている。世界は、「欧米」vs「ロシア・中国」という単純な「2極構造」ではなく、どちらにも属さない「第三のグループ」の存在感が増しており、その結果、「3極構造」が鮮明になっているという。

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にわかに重要性が増した

   「3極構造」を早い時期に指摘したのは、英王立国際問題研究所所長のロビン・ニブレット氏だ。ロシアのウクライナ侵攻からまもない22年3月26日、読売新聞に「世界の3極化 より鮮明に」と寄稿した。

   同氏によれば、第1のグループは米英仏独と日本など先進7か国(G7)を中心とする自由民主主義の国々。

   第2のグループは中国とロシアを中心に、シリア、イラン、北朝鮮、ベネズエラなどを加えた独裁政治体制の国々。

   そして第3のグループとして、中東、アフリカと中南米の大半、ベトナム、インドネシアなど、民主主義陣営と独裁陣営のどちらにも属さず、所属したいとも思っていない国々を挙げた。

   第1、第2の陣営は、第3のグループを自陣に取り込もうと競い合うことになるとし、「第三グループにとってはいいことだ。にわかに自分たちの重要性が増したと感じ、三つのグループの三角形の中でうまく立ち回ろうとするだろう」と予測した。

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