ポータブルゲーム機「Steam Deck」の日本での予約受付が、2022年8月4日に始まった。パソコン(PC)向けゲーム配信サービス「Steam」の取り扱いソフトを使って遊べる。ゲーム機は、Steamを運営する米「Valve Corporation」とKOMODO(東京都武蔵野市)が販売する。
公式サイトによると、携帯機ながら最新のPC向けゲームを実行できる性能を持つという。予約受付を開始した段階で、すでに転売をあやぶむ声が出ている。
海外では発売後に供給難
「Steam Deck」は、本体画面の左右に操作用のボタンやスティックを搭載し、持ち運んでプレー可能だ。本体容量や価格の異なるモデルが3種類あり、「64GB eMMC」モデルは5万9800円(税込、以下同)、「256GB NVMe SSD」は7万9800円、「512GB NVMe SSD」は9万9800円。2022年末に出荷予定で、在庫が確保されると予約者にメールで通知される。
米国、カナダ、英国、欧州連合(EU)地域では先行して2月25日に発売。当初から現在に至るまで予約販売という形式をとっているが、在庫は潤沢でないようだ。3月1日付米ワシントンポスト(電子版)はSteam Deckが品薄だと報道。「初回出荷は、需要を全く満たせなかった(編集部訳)」としている。
Steam公式サイトの7月30日付発表によれば、これまで原材料不足によりSteam Deckの出荷には影響が生じてきた。供給をめぐる問題は徐々に解消されつつあるとしている。
昨今のゲーム機は、ソニーの「プレイステーション(PS)5」や米マイクロソフト「Xbox Series X|S」をはじめ、品薄や転売がたびたび話題となる。8月4日のツイッター上では「どうせ(Steam Deckも)転売するんだろ」「転売屋のおもちゃになるだろうな」と危惧する声が10件以上出ていた。