韓国大統領は休暇
ペロシ氏の台湾訪問は日本や韓国にも影響が及んでいる。
韓国・中央日報日本語版は3日、「日本の首相と違いペロシ議長と会わない尹大統領」という記事を掲載している。ペロシ議長は4日に金振杓(キム・ジンピョ)国会議長と面談する予定だが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とは会わないという。大統領はソウルにいるが、「休暇中」だという。
同紙によると、「ひとつの中国」の原則を尊重する韓国政府は1992年に中国と修交しながら台湾とは大使級外交関係を断絶した。現在台湾には大使館ではなく代表部を設置して間接的関係を結んでいる。韓国の貿易相手国は輸出、輸入とも中国がトップ。台湾はベスト5位に入っていない。
ペロシ議長は5日朝、岸田首相と会談した。
4日の朝日新聞によると、経済的な報復措置の影響が日本にも及ぶ可能性があるという。同紙の取材に大和総研シニアエコノミストの神田慶司氏は、日本の製造業の部品調達は中国への依存度が高く、中国が関税や貿易量で制限をかければ、日本にも大きな影響が出ると懸念している。